VOICE

ふだんの暮らしをつつむ家
長野市/H邸 家族構成/3人

STORY

週に一度、H邸のダイニングは料理を学ぶ人たちの集いの場になる。
並ぶのは、よそゆきではない、少しだけ手間をかけたふだんのごはん。
キッチンもダイニングも、実際に住まい手のHさんが日々使い、
家族との毎日が繰り返されている場所。
だから、教わるほうもリラックスして楽しめる。
料理の仕事も、家族との暮らしも、どちらも大切な毎日のこと。
そんな「ふだん」の毎日を心地よく包んでくれる家、できました。

  • 友だちの家に招かれたような、リラックスした雰囲気が魅力の料理教室。
    「手をかけるところ、抜いてもいいところのメリハリをつけて、忙しいママたちが料理を楽しめるように」とHさん。

  • オープンキッチン+ダイニング、リビングとデッキコートのみで、
    ゆったりとシンプルに構成された1階フロア。
    吹き抜けがなくても、デッキと、 中央の階段からの採光で一日を通して明るい。
    コーナーごとに置かれたグリーンがアクセントに。

暮らしてみて初めてわかる、光と風の心地よさ

ご主人のUターンにともない、東京から長野市へと移り住んだHさん。賃貸暮らしを経て、一昨年、自宅の新築を機に、都内でも開いていた料理教室〈ミトン〉をここ長野で本格的に再開した。月に3〜4回、毎回テーマを変えて開かれるレッスンは、募集と同時に予約でいっぱいになることも。
「長野ならではのおいしい野菜を使い、忙しいお母さんでもつくれる、手のかからない家庭料理がコンセプト。家族のために料理をつくる人がちょっとでも楽しく、食べるほうも負担にならないようなメニューを心がけています」

  • 窓を開け放てば、デッキとリビングはひとつながりの空間に。隣家と接する西側は2階部分まで外壁を立ち上げ、南側は庭へとつながっている。

     

    通路を広く取り、料理教室の際も使いやすい2列型のオープンキッチン。アイランドにせず、あえてキッチン台を壁づけにしたのは、床への油はねなどが気にならず、お手入れもしやすいというHさんならではの発想から。
    折り返しの階段下にお子さん用の机を置いたのはご家族のアイデア。キッチンに立つお母さんと会話しながら宿題も片付けられる。

  • 窓を開け放てば、デッキとリビングはひとつながりの空間に。隣家と接する西側は2階部分まで外壁を立ち上げ、南側は庭へとつながっている。

     

    窓を開け放てば、デッキとリビングはひとつながりの空間に。隣家と接する西側は2階部分まで外壁を立ち上げ、南側は庭へとつながっている。
    2階バルコニーと1階デッキの開口部を通じて上下の空間に風が吹き抜ける。季節を問わず、湿気がこもることがないのだとか。

  • 広い軒と、玄関周りにだけ大胆に取り入れたレッドシダーの壁。カフェかギャラリーのようにスタイリッシュな外観。
    バルコニーと並んだ2階に配置したサニタリーと浴室。室内干し用のフックとたっぷりの収納もあり、「洗濯する→干す→収納する」の流れが非常にスムーズ。

PLAN

DATA

敷地面積 ・・・・・・・205.76㎡(62.12坪)
延床面積 ・・・・・・・114.27㎡(34.50坪)
1F面積 ・・・・・・・54.65㎡(16.50坪)
2F面積 ・・・・・・・59.62㎡(18.00坪)
デッキ面積 ・・・・・・・9.93㎡(3.00坪)

工法/木造在来軸組工法 基礎/ベタ基礎 構造材/柱:スギ、梁:米マツ、土台:ヒノキ 断熱材/天井:高性能グラスウール200㎜、壁:高性能グラスウール105㎜、床:基礎断熱 主な外装仕上げ/屋根:ガルバリウム鋼板タテハゼ葺き、外壁:窯業系無塗装サイディング下地厚 吹き付け塗装仕上げ、その他:外壁ウエスタンレッドシダー羽目板張り 主な内装仕上げ/天井・壁:壁紙、床:バーチ材無垢 開口部/高性能樹脂窓 キッチン/トーヨーキッチンスタイル キッチン熱源/ガスコンロ

●著作権について
このページに記載されている記事本文、写真等は「住まいNET信州」VOL.29より転載しています。 こちらの情報の著作権は、住まいづくりデザインセンター信州に帰属します。